仕事を辞める時は、なかなか上司に言い出しにくいものです。特に入社してすぐに辞めるなど、まだ職場での人間関係が出来上がっていない時の退職やブラック企業でスムーズに辞められるかわからないという場合はどのように辞めるかでとても悩みます。

そこで、私は電話で退職を代行してもらえるサービスを利用しました。

その時の体験談を紹介しますので参考にしてください。

なぜ、私が退職をしようと思ったのか

私は、新卒で入社した会社をわずか半年で退職しました。私は、これといって取り柄がない性格で特技や目立った経歴もなく学生時代の就職活動ではかなり苦戦していました。周りがどんどん就職を決めていく中で自分だけ内定をとることができず、とても焦っていました。

自分が駄目な人間であると社会から言われているようでとても辛かったです。そのような中、私のような人間でも採用してくれる会社がありました。

本来ならば、どのような会社かどうかをしっかりとリサーチすべきだったのですが、採用された時は藁にも縋る気持ちだったため、よくよく考えずに就職をしてしまいました。

それが、間違いだったと知ったのは入社してすぐのことです。私は、営業職として採用されました。毎朝、朝礼がありそこで大きな声でその日の目標を言わされます。人見知りで引っ込み思案な私にはとても苦痛な時間でした。

よく、「声が小さい！」「やる気がない！」と叱られていました。また、全体的に体育会系のノリで女性が少ないところも失敗でした。根性論で営業成績をあげるように言われ、消費者のこともほとんど考えていないやり方に徐々に嫌気がさしていました。

販売している製品のことも好きになれませんでした。そして、とうとう入社から半年後、朝起きた時に「会社に行きたくない。」と思ってしまいました。そこからは寝ても覚めても会社を辞めることしか考えられなくなりました。

自分自身の弱さを責めていたころ

「会社を辞めたい。」と思いましたが、初めは実際に行動に移そうとは思っていませんでした。入社して一年もたたずに退職するなんて、社会的にも今後苦労するだろうし、周りから根性なしと思われるだろうと考えていました。

そのため、毎日「会社に行きたくない。」という思いを抱えながら、重たい体を引きずるようにして出社していました。ですが、メンタルだけでなく体調にも徐々に影響が出てくるようになりました。具体的には、毎日頭痛や腹痛に悩まされるようになりました。

鎮痛剤や下痢止めが放せなくなり、嫌いな上司の顔を見ると手が震えたり吐き気がしたりするようになりました。私は当時、このような自分の状態を「自分が弱いせいだ。」と自分自身を責めていました。みんな嫌な仕事でも逃げずにやっているのに、自分は逃げてばかりで最低だと思い込んでいました。

叱られるのが怖くて「会社を休みたい。」ということさえ言えずにいました。体調が悪い中働くので、集中力がなく失敗をしては上司に叱られるという最悪の状態でした。

電話代行サービスを知ったきっかけ

毎日仕事のことを考えているだけで時間が過ぎ、休日もなにもやる気が起きなくなっていました。そんな時、ネットサーフィン中に「退職の電話代行依頼サービス」を知りました。よく読んでみると、依頼をしたその時から会社に行かなくても大丈夫とのことでした。

まさに、地獄の中に差した一筋の光でした。私は、むさぼるように様々な電話代行サービスについてのページを読み漁りました。このサービスを使えば会社の人と顔を合わせずに会社を辞めることができると確信しました。私自身が退職に踏み込めなかった大きな理由であった「自分が弱いのでは？」という疑問に対しても、「自分が退職することは権利として保障されている。

」と考えることができました。理不尽な扱いから逃げることは弱さではないと自分に言い聞かせ、電話代行サービスで退職をすることを決心しました。

電話代行サービスに依頼してから

早速次の日、電話代行サービスに依頼をしました。手続きなど煩雑かと思いましたが、とても対応が早く手続きも簡単でした。自分の今の状況と、企業の情報を伝えて後は、メールアプリで担当者と連絡を取り合いました。費用を入金すればいつでも代行の電話ができるので、その日は出社しないように言われました。

費用を入金後も、本当に辞めていいのか一日悩みました。ですが、その日も結局理不尽な理由で上司に叱責されたため、帰宅時に机を整理し私物を持ち帰って、翌日以降は絶対に出社しないと心に決めました。電話代行の日程を確定させ、その日から本当に出社しませんでした。

正直、担当者からの連絡が来るまではドキドキして何も手につきませんでした。部屋の中を行ったり来たりうろうろして連絡を待ちました。8時30分始業の会社でしたが11時に担当者から「無事、退職が認められました。

」という旨の連絡が入り心底ほっとしました。その後、必要な書類などが自宅に送られてくるという連絡がありました。また、「会社側には本人に直接連絡しないように言っているので万一、連絡があっても出なくてよい。」と言われました。

代行サービスを利用した時の企業側の反応

会社側からは、退職が認められたと連絡がある前に一度電話が入っていました。恐らく、電話代行の連絡が入る前に私が遅刻したと思って電話をかけてきたのだと思います。それ以降は、全く連絡はありません。電話代行を利用したことを責められるのではないかと多少は覚悟していたのですが拍子抜けしてしまうくらいあっさりと退職することができました。

しばらくして離職票などが自宅に送られてきました。手紙が入っていましたが、事務連絡のみ記載されていたのでとても安心しました。もし、自分で退職を願い出ていたら罵詈雑言を浴びせられていたと思うので、電話代行に依頼して本当によかったと思いました。

保証人の電話代行とは

無事に退職が完了

会社から送られてきた必要書類を返送して、本当に退職が完了しました。退職自体は、たったの一日で認められ、書類のやり取りを含めても数週間で手続きが完了しました。毎日悩んで体調不良だったことが嘘みたいに元気を取り戻すことができました。

何の当てもなく退職してしまったので、すぐに転職活動を始めなければいけませんが、気持ちがとても晴れ晴れとしています。次に働くときは、「どこでもいい。」という考えは捨てて、自分が納得できる仕事や自分の体をいたわってあげられる会社を選びたいと思います。